2020年度 第3回大会プログラム

■更新情報

・2020/10/1 更新

プログラム


第3回大会プログラム_一般公開用_ver1.3

左記PDFファイルをご参照ください

タイムテーブル(今後変更の可能性があります。このページでお知らせします。)

<1日目 10月3日(土)>
10:25 – 12:20研究発表①
12:20 – 13:30昼休憩
13:30 – 15:10基調講演
15:10 – 15:40休憩
15:40 – 18:00大会企画シンポジウム   
<2日目 10月4日(日)>
10:25 – 12:20研究発表②
12:20 – 13:20昼休憩
13:20 – 14:30年次総会
14:30 – 14:40休憩
14:40 – 15:40会員企画ラウンドテーブル(前半)
15:40 – 15:50休憩
15:50 – 16:50会員企画ラウンドテーブル(後半)
16:50 – 17:10休憩
17:10 – 18:00オンライン交流会

1.基調講演(1日目)13:30~15:10

基調講演テーマ

子どもの養育と家族―PCITでの体験を通して

講師
◇加茂登志子先生
(一般社団法人 日本PCIT研修センター センター長/精神科医)

司会
福丸由佳(白梅学園大学)
   

 親子関係の改善に有効性が示されているPCIT(Parent Child Interaction Therapy:親子相互交流療法)について、その理論やスキルを紹介しながら、トラウマの問題やコロナ禍の子育て、離婚を経験する子どもと親の関係など、子どもの養育と家族の問題についてお話しいただく予定です。

 *日本PCIT 研修センターのページはこちらです。 

※基調講演につきましては一般公開となるため、非会員の方もご参加いただけます。詳しくはこちらをご覧ください。

2.大会企画シンポジウム(1日目)15:40~18:00

シンポジウムテーマ

事例をとおして垣間見えた親子のきずなと父母の関係

 家族支援の活動や実務に関わる本学会員は、それぞれの臨床場面で、いろいろな当事者の方に出会われると思います。激しい苛立ちや怒りをぶつけられたりする一方、親子の感動的な瞬間に立会ったり、雪解けにほっこりした気持ちを受けたりすることもあるでしょう。

 今回は、山口県で法律事務所を開設しておられる牛見和博弁護士・牛見明日香公認心理師/臨床心理士ご夫妻、札幌家庭裁判所室蘭支部の吉田浩家庭裁判所調査官、一般社団法人りむすびのしばはし聡子代表の各先生をシンポジストにお迎えしました。それぞれご自身の経験をもとに、研究者や司法関係者そして実務家が共有しておきたい「親子のきずなと父母の関係」について、話題提供していただこうと思っております。

第3回大会委員会シンポジウム担当

シンポジスト
牛見和博(弁護士法人 牛見総合法律事務所/弁護士)・牛見明日香(公認心理師・臨床心理士)

しばはし聡子(一般社団法人りむすび/代表)

吉田浩(札幌家庭裁判所室蘭支部/家庭裁判所調査官)

 司会
町田隆司(東京家庭裁判所)

       

          

離婚後の親子・父母の関係を見据えた法律事務所の取組み

牛見 和博 (弁護士法人 牛見総合法律事務所/弁護士)
牛見 明日香 (公認心理師・臨床心理士)       

  

 当事務所は,離婚と子の問題に悩む父母の相談を受け,一方当事者の代理人として活動するだけでなく,中立的な立場での面会交流支援も行っている。コロナ禍においては,コロナの不安と混乱とともに,離婚後に一旦は収まったかに見えた父母の葛藤が表面化したり,支援者自体も活動を停止するなどして,特に面会交流に影響を与える(親子が会えない)という事態が発生した。他方で,当事務所が関わった親子の中には,これまでどおりに会えた親子もあるし,逆に面会交流の頻度が増えたという親子もある。これは,離婚前からの親子のきずなと父母の関係によるところが大きいが,同時に,当事務所の特徴である法律と心理の専門家の協働がうまく機能したのではないかとも考えている。当事務所が経験した事例を通して,親子のきずなと父母の関係について改めて考えるとともに,離婚と子の問題を扱う法律事務所において法律と心理の専門家が協働する意味を考えてみたい。

 

共同養育実践に向けた親同士の関係再構築への支援の必要性

しばはし 聡子 (一般社団法人 りむすび/代表)

    

 高葛藤な夫婦が共同養育を実践するためには,初期の段階で争わずにお互いの葛藤を下げ対等な話し合いをすることで,いかに親同士の関係を再構築していけるかがポイントとなる。
 当会では,同居親別居親各々に向けたカウンセリングを通して,両者の心の架け橋的な伴走を重んじた支援を行っている。具体的な支援の介入方法を紹介するとともに,同居親と別居親が対立構造になる原因や,高葛藤から共同養育実践できるようになった事例を共有し,快方に向かうケースと争いが激化するケースの分岐点についても触れたい。
 また,コロナ禍において感染拡大防止をふまえた支援の必要性が高まるなか,当会が提供しているオンラインを活用した面会交流支援,協議離婚サポート,同居親別居親が集う自助会等を取り上げ,利用者の声を紹介しながら今後のオンライン支援の可能性について触れたい。

  

面会交流の紛争における高葛藤化のパターンとその対処

吉田 浩 (札幌家庭裁判所室蘭支部/家庭裁判所調査官)

          

 私は決して裁判所の組織を代表しているわけではありませんので,裁判所としてどのような取り組みをしているのかをお話しすることはできませんし,個別の事例を紹介することもできません。しかし,面会交流がなぜ紛糾し,高葛藤になりやすく,援助者や仲介者の解決への試みはしばしば失敗するのか,そして,葛藤を低減するためにどのような作業仮説が考えられるのかについて,皆様のお役に立つかもしれないお話はできるかと思います。
 援用される知見は主に,ブリーフセラピー(家族療法),認知行動療法,マインドフルネス,精神分析,社会心理学,トラウマ関連ですが,何よりも優れた諸先輩方からの学びと私自身の経験に基づいています。

    

3.研究発表

◇1件30分(口頭発表20分+質疑応答10分)を予定しています。

10月3日(土)10:25-12:20 Zoomミーティング①会場 座長:菊地 真理(大阪産業大学)


1 . 離婚後の子どもが同居祖父母に抱く存在やイメージ・感情に関する探索的研究―PAC分析を用いて―
野口 康彦(茨城大学)

2 . 物語における「ステップファザー」の描かれ方の分析
渡部 晃大(京都大学大学院教育学研究科)

3 . ステップファミリーへのソーシャルワーク実践理論による支援方法の構築にむけた研究
―エコシステム構想とライフストーリーワークによる具体的展開―
小榮住 まゆ子(椙山女学園大学)

10月4日(日)10:25-12:20 Zoomミーティング①会場 座長:青木 聡(大正大学)


1 . 母親の面会交流の受けとめとゲートキーピングの関連
―母親のソーシャルサポートと母親による子どもの意思・様子確認の調整効果の検討―
 ○直原 康光,#安藤 智子(筑波大学大学院人間総合科学研究科,筑波大学人間系)

2 . 親用片親疎外尺度(PASPJ)の作成と信頼性・妥当性の検討
○柏木 舞,髙坂 康雅(医療法人ラック,和光大学)

3 . 親の離婚を経験した大学生に対するFAITプログラムの試行実践
○山田 哲子,福丸 由佳,大瀧 玲子,曽山 いづみ,#杉本 美穂,大西 真美
(立教大学,白梅学園大学,日本女子大学,奈良女子大学,栃木県南児童相談所,司馬クリニック)


4.会員企画ラウンドテーブル

◇会員の創意で自主的に企画される研究交流・意見交換の機会です。テーマだけでなく,話題提供者等の設定や進行について,自由に設定してください。1セッション60分、2セッション連続120分の時間枠を予定しています。

◇会員企画ラウンドテーブルは、2枠連続(120分)の企画2つ(AとB)のみが同時進行になります。どちらも前半の議論を前提にして後半が進行しますので、休憩時間に移動せずに同一企画を連続聴講されることをお奨めします。



10月4日(日) 14:40-15:40, 15:50-16:50


【会員企画ラウンドテーブルA】Zoomミーティング①会場

高葛藤夫婦事例の非監護親と子どもの面会交流―法律職は対人援助職に何を望むか?―

企  画  者 | 村尾 泰弘(立正大学),町田 隆司(東京家庭裁判所)
司    会 | 村尾 泰弘
話題提供者 | 今里 恵子(弁護士/東京弁護士会)
指定討論者 | 上原 裕之(静岡大学(未来社会デザイン機構)客員教授/弁護士),町田 隆司

 法律職と対人援助職(心理職実務家)に役割分担的な棲み分けがあるのは当然だが,協働の必要性・重要性も認識すべきという問題を提起したい。その典型に高葛藤夫婦の離婚紛争や面会交流がある。法律職が苦労して合意や審判・判決に結びつけても,対人援助職が適確にそれを理解して活動しなければ,その労苦は画餅に帰しかねない。最悪の場合,紛争の再燃を来たすことさえある。法律職と対人援助職の望ましい協働のあり方を議論したい。


【会員企画ラウンドテーブルB】Zoomミーティング②会場 

ステップファミリーへの移行期の課題―離婚後家族のストレングスを育むための理解と支援―

企   画   者 | 緒倉 珠巳,青葉 由紀子(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン)
コメンテーター | 福丸 由佳(白梅学園大学)

 離婚後の家族関係は,時間の経過とともに様々な変化を伴う。離婚した両親の一方,あるいは双方が次のパートナーとの暮らしを歩み出す時に,親も子も,ある種の喪失や新たな課題と遭遇することになる。今回はこうした「ステップファミリー」へと移行する家族に注目し,そのフェーズごとにどのような状況があるかアセスメントの練習をする。また,家族のメンバー各々の心情の違いについて理解を深めたうえで,どのような支援や工夫が考えられるのかを検討したい。

5.年次総会(2日目)

◇2日目の13:20 – 14:30を予定しています。

6.交流会(2日目)

◇2日目の17:10 – 18:00を予定しています(詳細は9月25日頃に参加申込みの方にお知らせします)。