大会プログラム

■更新情報

・2021/10/17 大会プログラム 一般公開用(第2版)を公開
・2021/10/16 研究発表の座長を追記
・2021/10/5 大会プログラム 一般公開用(第1版)を公開
・2021/10/5 研究発表の詳細を追記
・2021/10/2 会員企画ラウンドテーブルを公開、交流会の方法等を追記
・2021/10/1 大会企画シンポジウムの企画趣旨等を追加
・2021/9/16 基調講演について、後日録画映像を期間限定で配信します
・2021/9/3 シンポジストの報告要旨を追加
・2021/8/6 基調講演の詳細を追加

プログラム


第4回大会プログラム_一般公開用

第2版公開(10/17)
※参加申込みをされた方には,大会論文集付きのプログラムの
 ダウンロード用URLをお送りしています(10/17配信済)。

タイムテーブル(今後変更の可能性があります。このページでお知らせします。)

<1日目 10月23日(土)>
10:25 – 12:20研究発表①②
12:20 – 13:30昼休憩
13:30 – 15:00基調講演
15:00 – 15:15休憩
15:15 – 18:00大会企画シンポジウム   
<2日目 10月24日(日)>
10:25 – 12:20研究発表③
12:20 – 13:20昼休憩
13:20 – 14:30年次総会
14:30 – 14:40休憩
14:40 – 16:40会員企画ラウンドテーブル
16:40 – 17:10休憩
17:10 – 18:00オンライン交流会 (Spatial.Chat使用)

1.基調講演(1日目)13:30-15:00

基調講演テーマ

「子の最善の利益」保護をめざす紛争解決
  ―家事事件実務・当事者支援の経験から―

講師
◇若林 昌子
(元裁判官/公益社団法人家庭問題情報センター顧問)

  本講演では、子の監護関連紛争の解決について、「子の最善の利益」の現実化をめざす基本的視座から、現状について問題の所在、今後の課題などを考察し、以下の基本的問題点について取り上げる。概要は以下のとおり。
(1)父母の離婚に伴う子の監護関連紛争とは何か。
父母の離婚紛争は夫婦関係の終焉を、子の監護紛争は父母として養育責務関係の再生を、それぞれ目的とする。両紛争の固有性、関係性、多様性など本質的性質の分析が求められる。
(2)紛争解決プロセスは如何にあるべきか。
相談から司法判断に至るプロセスと父母関係の再生可能性との相関性など、家裁調査官制度の機能を再確認し、当事者支援の専門性確保の制度化を問いたい。
(3)現行関連法制度における問題の所在とあるべき法制度
実体法、手続法の総合的機能、離婚法制、離婚後の単独親権制度、子どもの代理人制度など、現在進行中の法改正議論の動向に注目したい。
(4)「早期合意解決」の実現を担う民間組織・行政の当事者支援
 比較法学の示唆、実務的実感として、紛争解決初期対応の質が、「子の最善の利益」実現の質に連動し、履行確保を実現する。相談・父母ガイダンス・当事者支援について、司法・行政・民間組織の連携、民間組織に対する公的支援など。
(5)子どもの権利条約基本的理念の共有化と公的養育責務の制度化
紛争解決に関わる関係者の問題意識、基本的理念の共有は、「子の最善の利益」を現実化する。さらに、条約の国内法化、公的養育責務の制度化、現実化の進化を期待する。


◇講師プロフィール
1965年4月より甲府地方裁判所判事補任官。その後、各地の地方裁判所、家庭裁判所に判事として長年にわたり奉職された。1999年9月に福岡家庭裁判所長を退官後は、明治大学法学部教授、明治大学法科大学院教授、首都大学東京法科大学院講師、学習院大学東洋文化研究所客員研究員を歴任。公益社団法人家庭問題情報センターの理事長(2012年-2018年)を務め、本学会のほか、国際家族法学会(ISFL)、日本家族〈社会と法〉学会、仲裁ADR法学会、LAWASIA、養育支援制度研究会でご活躍中である。法制審議会人事訴訟法分科会委員、内閣府男女共同参画会議専門委員などを務められた。共編著に『家事事件リカレント講座―離婚と子の監護紛争の実務』(日本加除出版、2019年)などがある。

※申込者の方には、講演終了後、当日の録画映像を期間限定にてご覧いただけるようにいたします。

2.大会企画シンポジウム(1日目)15:15~18:00

シンポジウムテーマ

面会交流や親権をめぐる紛争解決

<企画趣旨>
 今回のシンポジウムは、「面会交流や親権をめぐる紛争解決」がテーマです。人と人がパートナーとなって「家族」を形成し、子どもを育てていくという建設的な親同士の関係性は、いざ破綻すると子どもの奪い合いのための紛争に至ることがあります。その際、親同士の関係性の悪化によるしわ寄せを受けるのが弱者の立場にたつ子どもです。子どもの権利条約のいう「子の最善の利益」が基本であり、かつ重要で、何よりも優先して配慮されなければならないはずですが、いざ紛争となると、高葛藤化しいろいろな問題が出てきます。現在の日本において、果たして紛争解決のために十分な制度が用意され、機能し、連携しているでしょうか。実際、紛争解決にあたる裁判官、家庭裁判所調査官や弁護士、そして、面会交流の支援をする実務家等の関係者は、様々な苦労をされているのではないでしょうか。
 そこで、今回のシンポジウムは、基調講演に続く形で、池田清貴弁護士、東北大学のローツ マイア准教授に、シンポジストとしてご登壇いただきます。池田弁護士には「子どもの手続代理人から見た紛争の解決」を、ローツ マイア准教授には「ドイツ法における子をめぐる紛争の解決」を話題に、それぞれのご経験や研究結果、ご意見を語っていただきます。今回も前回に引き続きオンライン大会ですが、参加者の皆さまには、ぜひ活発なご議論をお願いしたいと思います。

シンポジスト

子どもの手続代理人から見た紛争の解決

池田 清貴 (弁護士(東京弁護士会) くれたけ法律事務所)

 子を巡る紛争において、父母は子の利益を最も優先して考慮すべきとされており(民法766条1項)、父母の代理人も、子の利益にかなう限りにおいて親の利益の実現を目指すという構造となる。この構造は理念的には明快であるが、実践においては悩みは深い。通常、双方の親は自己の主張こそが子どもの利益にかなうと考えており、親の利益と子の利益は分かち難く結びついているからだ。
 ところで、家事事件における「子どもの手続代理人」の制度は、子どもの意見表明権(子どもの権利条約12条)を実質的に保障する制度である。手続に参加した子は意見表明を通じて、自らの利益を主張する。この仕組みは親の利益と子の利益との違いを際立たせる場合もあり、悩み多き親の代理人にとっても、一つの光明をもたらす制度でもある。
 本報告では、親の代理人が経験するディレンマや、それに対する工夫などについて紹介しつつ、子どもの手続代理人の活動のあり方、そのもたらす効果についても検討する。

◇プロフィール
2000年弁護士登録(東京弁護士会)。2007年から東京都児童相談所協力弁護士、2013年から中央大学法科大学院非常勤講師、2018年から東京家庭裁判所調停委員。著書・論文に、共著『親権と子ども』岩波新書(2017年)、「親の離婚紛争における子どもの最善の利益~子どもの手続代理人として~」家庭の法と裁判5号(2016年)14頁など。


ステップファミリーの子の養育
-ドイツ法における同居実親、別居実親及び継親による養育と紛争解決についての一考察


ローツ マイア (東北大学大学院法学研究科・准教授)

 ステップファミリーは、その形及び子の養育への関わり方が非常に多様であることが、海外及び日本のステップファミリーをめぐる実態調査で明らかにされている。ステップファミリーの子の別居実親がどの程度その子の養育に関わっているかも様々であり、継親とその継子の関係及び継親の継子の養育への関与の程度も多様である。
 継親が継子と養子縁組をすると、法律上は「親子」となり、個別のステップファミリーの実態に関わらず、継親が同居実親と同様の(子に対する)権利義務がかされる。ドイツ法では、養子縁組をしなくても、継親が継子に対し「小さい配慮権」を有するとされる(BGB1687b条。ただし、同居実親が単独配慮権者(単独親権者)である場合に限る)。継子養子縁組の一つのオルターナティブである。なお、この場合の継親の権利義務の範囲等が、配慮権者(親権者)より狭い。継親が「小さい配慮権」を有するため、ステップファミリーの子に、法律上3人の「親」ができる。それらの「親」が子の養育についてどの範囲で決定ができ、また、子の養育について意見の対立が生じた場合に、どのような解決方法があるかが問題となる。本報告では、この2点を中心に、ドイツ法の仕組み及び課題について紹介する。
 最後に、ドイツ法では、継子養子縁組がされていないケースで、同居実親が死亡した後、継子が継親のところで生活し続ける手段が条文上明確に設定されている。しかし、継親と別居実親の紛争が生じ得る場面である。この仕組みについても紹介する。

◇プロフィール
2015年に東北大学大学院法学研究科で博士号(法学)を取得。同年同大学院の助教に着任。2018年には、同大学院の准教授に着任。日本及びドイツの家族法の研究を行っている。

3.研究発表

◇1件30分(口頭発表20分+質疑応答10分)を予定しています。

10月23日(土)10:25-12:20

研究発表①(Zoomミーティング①)
座長:井村 たかね

①−1 面会交流支援団体の調査報告――面会交流支援団体の実態と課題――
 〇小田切 紀子(東京国際大学) 渡邉 祥子(にじいろ法律事務所)

①-2 面会交流に後ろ向きだった同居母親が前向きになるまでのプロセス
 〇草野 智洋(琉球大学) 小田切 紀子(東京国際大学) 青木 聡(大正大学)

①-3 離婚を経験する親への支援の実態と援助ニーズの検討
  曽山 いづみ(神戸女子大学)


研究発表②(Zoomミーティング②)座長:吉田 浩

②-1  引き裂かれる親子――今起きていること、その背景――
  鈴木 明子(中央大学)

②-2 子ども代理人弁護士に対する期待――葛藤を下げる前に「避ける」――
  古賀 礼子(第一東京弁護士会)

②-3 円滑な面会交流実施に向けた第三者機関と弁護士の連携協力の必要性
  しばはし 聡子(一般社団法人りむすび)



10月24日(
)10:25-12:20

研究発表③(Zoomミーティング①)座長:久保 桂子

③-1 再婚信念はステップファミリーのカップル相互にどのような影響を及ぼすのか?
   ――夫婦ペアデータを用いた行為者 − パートナー相互依存モデルの検討――
  〇直原 康光(富山大学) ♯安藤 智子(筑波大学) 野沢 慎司(明治学院大学)

③-2 離婚のみ経験者と再婚経験者の離婚を考えた理由に関する比較的研究
   ――離婚・再婚の実態調査の結果を踏まえて――
  〇野口 康彦(茨城大学) 直原 康光(富山大学)

③-3 離別母子世帯における非同居親と子の関係性が子に及ぼす効果
   ――別居父と子の関係は子どもの自己肯定感に影響を与えるか?――
   稲葉 昭英(慶應義塾大学)






4.会員企画ラウンドテーブル(10月24日(日)14:40-16:40)

◇会員の創意で自主的に企画される研究交流・意見交換の機会です。テーマだけでなく,話題提供者等の設定や進行について,自由に設定してください。時間枠は120分を予定しています(企画者において適宜休憩を設定してください)。

会員企画ラウンドテーブル
映像の中のステップファミリー ―家族間の葛藤を可視化する


企 画 者 | 野沢 慎司・緒倉 珠巳・菊地 真理・青葉 由紀子
話題提供者 | 野沢 慎司(明治学院大学)
話題提供者 | 緒倉 珠巳(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン)
話題提供者 | 菊地 真理(大阪産業大学)
ファシリテーター | 青葉由紀子(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン)

 私たち企画者は、ワークショップ、研修、授業など多様な教育場面で、独自の構造と過程をもつステップファミリーについて解説してきた。その際に、様々な映像メディアに描かれた家族を受講者に見てもらうことが、理解を格段に促進することを経験してきた。米国の F. アドラー・ベーダー教授が開発した教育プログラム Smart Steps でも、映像教材が効果的に使用されている。映像に描かれたいくつかのシーンを紹介した上で、ステップファミリ ーのメンバー間に生じる葛藤についてグループ・ディスカッションに参加し、映像の教育効果を体験していただく。



5.年次総会(2日目)(10月24日(日)13:20-14:30)


会員専用ページに、議題や資料等をアップロードする予定です。
〇多くの会員の皆さまのご参加をお待ちしております(ご都合がつかない方は、会員専用ページの委任用フォームにご入力ください)。



6.交流会(2日目)(10月24日(日)17:10-18:00)


〇追加料金はかかりません。
〇事前のお申し込みが必要です。
〇spatial.chat(スペチャ)を使用します。初めてお使いの方のために,マニュアルを用意していますので,ご参照ください。
〇大会期間中は、会員交流スペースとして開放していますので、休憩時間等を利用して、接続できるかをお試しいただくことをお勧めします。



7.会員交流スペース(1日目・2日目 10:00〜19:00(※2日目は17:00まで))

〇大会参加申込みをされた方はどなたでもご利用いただけます。接続に必要なURLは、後日お送りします。
〇追加料金はかかりません。
〇spatial.chat(スペチャ)を使用します。初めてお使いの方のために,マニュアルを用意していますので,ご参照ください。