この度、2024年度の春の研修会を下記のとおり開催することになりましたので、お知らせいたします。皆様、是非ご出席ください。今回の研修会は、オンラインで行いますが、当日参加型の研修です。オンデマンド配信はありませんので、ご注意ください。
なお、本学会の第8回大会は、青木聡先生にご尽力いただきまして、2025年9月27日(土)〜28日(日)に大正大学(東京都豊島区)において開催することになりましたので、ご報告いたします。
記
*日 時: 2025年3月15日(土)午後2時~午後4時30分(延長の可能性あり)
*方 法: Zoomによるワークショップ
*テーマ:「ステップファミリーがうまくいく方法をグループワークする」
*話題提供(ファシリテーター):
緒倉珠巳先生(SAJ)、戸部裕子先生(SAJ)、菊地真理先生(大阪産業大学)、野沢慎司先生(明治学院大学/企画委員)
*参加条件:当学会の学会員であること。(当研修会は会員のみを対象としています。一般の方はご参加いただけません。)
*参加費: 会員1500円、学生会員500円
*その他: 申込方法や当日のタイムスケジュールなどは、また追ってご連絡いたします。
* * 話題提供者からのメッセージ(企画趣旨) * *
企画趣旨: 親の新しいパートナーとの関係をもつ子どものいる家族「ステップファミリー」では、家族の歴史や構造が独自で複雑であり、夫妻間、元夫妻(父母)間、親子間、継親子間、継/異父母きょうだい間にコミュニケーションの壁が生じるリスクがあると指摘されてきた。しかし、多様な家族メンバーを含む関係構造の複雑さ自体が困難をもたらすわけではない。むしろ、社会全体(家族の研究者・支援者・実務家・臨床家および当事者を含む)が単純で画一的な「ひとり親/ふたり親家族モデル」を自明視することが上記のリスクの要因になる点に眼を向けたい。それを避けられれば、ステップファミリーの子どもにとっても大人にとってもポジティブな家族関係が育めると考えている。
この研修は、長年にわたるステップファミリー支援(当事者支援グループ活動、個別相談、研究に基づく教育プログラム開発など)の実績をもつステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン(SAJ)のメンバーおよび研究者による、参加型の研修である。参加者には、提示された事例の中の異なる立場の人物にフォーカスするグループに分かれて意見交換していただく。その後の全体のセッションで情報共有し、解説と討論を行う(昨年の離婚・再婚に関わる民法の改正にも触れたい)。参加者が支援・実務・研究の現場で出会う事例との比較検討などに展開することを期待している。その際に、上記の考え方に基づき、家族内の「問題」よりも、家族にポジティブな効果をもたらす方法を模索したい。Zoomのブレイクアウトルームを使って、どこまでやれるかという意味でも挑戦的な研修である。